未訳本『ナンパの技術』 モテキャラ6 小悪魔

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ザ・ゲーム』でも紹介されていた未訳のナンパ本、

「ナンパの技術(The Art of Seduction)」のまとめ。

今日は9つのモテるキャラクターの6番目。

『小悪魔』です。

 

『小悪魔』の例として挙げられているのが、

ナポレオンの嫁さんのジョセフィーヌ ド ボアルネ。

それから、マリリンモンローのポートレートでおなじみ、

ポップアートの巨匠・アンディウォーホルです。

 

まず、ジョセフィーヌ ド ボアルネさん。

この人はナポレオンよりちょっと年上。

貴族のおっさんと結婚してたんだけど、

フランス革命の混乱の中で旦那はギロチン台へ。

自分も投獄されたりとかするけど、命は助かって、

ロベスピエールの恐怖政治が終わった後の

社交界でナポレオンと出会いました。

 

で、この人なんで有名か、っていうと、

イタリア遠征中のナポレオンが、

ものすごく情熱的なラブレターを彼女に出してるんですね。

そーゆーの晒されてナポレオンもかわいそうだな、と思うんですが、

それに対して彼女は非常に冷淡。

返事もろくに書かない。

それどころか、浮気の噂も絶えない。

 

で、ナポレオンは心配になっちゃって、

一緒に戦争してる将軍から怒られたりしたそうです。

 

で、もう一人のアンディ ウォーホル。

20世紀ポップアートの世界で一番有名な人なんで、

その辺のアレはおいといて、

この人ね、物凄く控えめで人前で話すのを嫌がったそうなんです。

当時のアーティストってのは、

ビッグマウスで、大酒のみで、女ったらしで、目立ちたがりで、

ってのが常識だったから、かなり変わり者に見えたらしいんですよね。

で、大学の講義とかに呼ばれても、替え玉を使う始末。

でも、そんな彼にアメリカは熱狂し、

今でもポップアートのキングとして君臨している訳です。

 

彼らに共通していることは、

「付かず離れずの距離を保った」

ってことなんです。

猫と糸ですね。

 

ジョセフィーヌは狙ってやったっぽいんだけど、

まず気のあるそぶりを見せる。

でも他人とも噂になってみる。

手紙もらっても既読スルー。

でも一応イタリアまで会いに行ったりもする。

けど、現地ではなかなか会えなくて(戦争中だしね)、

やっと会えたらナポレオンとケンカしたりする。

こういうツンデレ大作戦に、

ナポレオン皇帝閣下もやられちまったようなんです。

 

で、ウォーホルさんも同様で、

作品は作る。いっぱい作って発表するけど、

なんだかわからない作品も多い(スープの缶とかね)。

で、お客さんなり記者なりが質問すると、

しゃべるの苦手だからってよく分からんことをぼそぼそっと言って消える。

大学の講師やるってって、ようやく彼のアートを詳しく知れると思っても、

やっぱり何を言ってるのかよく分からない。

挙句、先生は本当のアンディウォーホルじゃなかったりする。

もう、アメリカ全体が彼の謎に夢中ですよ。

佐村河内とか目じゃないっすよ。

 

要はですね、

セックスの快感だったり、

相手を知りたいって欲求だったり、

あと名声でも権力でも何でもいいんだけど、

相手が自分に求めているもの、

これを、絶対に満足させないんです。

チラ見せするけど、満足するまでは与えないことで、

どんどん相手は渇望するし、そうすると自分の思い通りに動くってわけですね。

これ、ナンパ師のみなさんだったら、

セックスしたとたんにその女に興味なくなるって体験あるでしょ。

あれに似てると思います。

 

で、ここで大事なのが、

『小悪魔』は自分大好きで、

相手には何も望んでないってところです。

他人には何も期待せず、

自分は自分だけの世界で満足しているのを見て、

やっぱり普通の人間は羨ましく思うんですね。

自分はそこまで自分に自信を持てないし、

他人の目を気にしてしまうし、

自分にないものを他人に求めてもしまうし。

加えて、ある程度の権力だったり財力を持ってたりすると、

そういう「自分に満足して他人を気にしない奴」を、

屈服させたくなるんですって。

なんだけど、小悪魔は絶対屈服しないし、

逆にそういうやつが、

飴と鞭でもって小悪魔をやっつけようとしているうちに、

どんどん小悪魔に何かを求める気持ちが強くなって、

ハマっていくわけですね。

 

面白いのが、

ジョセフィーヌさんは結婚後しばらくすると、

だんだんナポレオンのことが好きになってきます。

イタリア遠征時代みたいに冷たくすることもなくなってくると、

今度はナポレオンが彼女に飽きてきちゃうんですね。

で、結局浮気されて、離婚するわけです。

一方で、フランス人民がナポレオンに熱狂した原因は、

やっぱり彼の『小悪魔』的な不在・謎が原因だったと分析されています。

彼は外国の支援を受けた王党派を退けた若き英雄として注目された後、

イタリア・エジプトへと遠征します。

今みたいな通信技術はないですから、

フランス国民にとってしてみれば、

英雄の姿が全然みえない。だけど、たまにすっごい戦果を引っ提げて帰って来て、

またすぐいなくなる。っていう状況が続くんですね。

すると国民は、彼の不在が長ければ長いほど、

彼に憧れ熱狂することになるわけです。

髙橋由伸選手が代打に立つとキター‼ってなるのと似てますね。

 

 

 

で、恒例の小悪魔になる際の注意点。

これはひとえに、ツンデレのツンをやりすぎないことです。

相手を怒らせてなだめて怒らせてなだめて、

っていう揺さぶりが、小悪魔ちゃんの手口なんだけど、

やっぱりやり過ぎてブチ切れられたら終わりなのです。

怒りとか愛とかの強い感情を煽っているからして、

ブチ切れられたときの報復もまた恐ろしいものになります。

一方で、アンディウォーホルみたいな、

天然型の小悪魔ちゃんも要注意。

謎に包まれているってことは、

相手が勝手に妄想したり決めつけたりする余地を与えてしまうのです。

すると、自分はなんにもしていないのに、

勝手に期待されて勝手に失望されて勝手に恨まれて、

よく知らん人にいきなり撃たれる。

ということが実際に起こりました。

これなんか気をつけようがないと思うけど。

 

以上、『小悪魔』でした!


相席屋 やれる

相席屋 やれる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です