六本木ミューズ戦果 End of Sorrow(早漏のEd)
Edは追いつめられていた。
この日の相棒、じゃぽにか氏もまた、
疲れた表情で虚空をみつめる。
「今日は、、、男性のレベルが高いですね」
その声はほとんど声になっていない。
緒戦での負傷が後を引いている。
午前三時。六本木ミューズ。
即日セックスしたければミューズ、
ゴミ拾い、とまで言われるナンパ箱で、
なぜこのようなことになってしまったのか。
☆AM0:00
Edとじゃぽにか氏は意気揚々と握手を交わした。
噂通りの綾野剛似(小栗旬似?)
そして、美女へのこだわり。
ミューズでは二連勝のEdは、
今日も勝利を、しかも外見に妥協しない勝利を確信した。
入店後、すぐにJD二人組に声掛け。
「あー、未成年!」
でオープン。
AKBの30位くらいに居そうな顔。
と、薄幸系。
しかしじゃぽにか氏の顔は晴れやかではない。
「あのレベルなら妥協ですよ」
Edは戦慄した。
生まれて初めて、自分以上に顔にこだわる男をみた。
「あー、じゃぽにか♡」
見知らぬ女が声をかけてくる。
か、かわいい。
だが、じゃぽにか氏は動じない。
すごい…すごいぞ…!
まだ見ぬ美女との交合の予感に、Edの精巣がドクン、と脈打った。
☆AM1:00
じゃぽにか氏の動きが止まる。
視線の先には、ワンピース姿のモデル系美女。
あれを狙うのか?本当に美女しか狙わないのか?
美女の隣には小汚い可食。
よし。俺がおとりになる!
可食子に声掛け。
敢えて美女の方は見ない。
じゃぽにか氏も続けて声掛け。
2:2で話すことに成功。
そこから、じゃぽにか氏のエスコートで椅子へ。
Edの仕事は可食子の注意をひきつけること。
あらゆる手段で可食子の注意をひきつける。
数十分後、じゃぽにか氏が一人で立ち去ろうとする。
Ed「あれ?放流?」
じゃぽ「…(喉をやられた…)
ここでアクシデント。爆音の中で話しすぎて、
じゃぽにか氏の声が完全につぶれている。
我々はいわば、戦場で刀を奪われてしまったのだ。
☆AM2:00
比較的静かなバーエリアであたりを見渡す。
男。男。男。
圧倒的な男祭り。
じゃぽにか氏の刀が折れたなら、
Edが先陣を切るしかない。
2:2で話している集団にAMOGingを仕掛ける。
成功。
相手が本当のAMOG(ボス猿の器がある男)でない限り、
AMOGing(横取りすること)は簡単に成功する。
が、それは真の意味でのAMOGing、
つまり、横取りした時点で女が落ちてるようなAMOGingにはならない。
今回も少し和んだだけで放流。
残っているのはブスばかり。
いや、ブスでさえも他の男につかまっている。
そして、亡者のようにターゲットを探してうろつく無数の男。
敗北の予感。
「今日は、、、男性のレベルが高いですね」
その声はほとんど声になっていなかった。
「テンションがあがらない。だからオープンもしない」
じゃぽにか氏の悲痛な呻き。
しかし、戦場で刀を折られた状況で、
誰が彼を責められようか。
Edは無言でハイネケンを煽った。
☆AM3:30
弾かれたようにじゃぽにか氏が動く。
その先には…美女が!
AKBならトップ10に入るだろうアイドル顔。
Edが学生の頃のミス東京女子大にそっくり。
彼女の相方はどこだ?
いた。
細身の長身に、隠しきれない胸のふくらみ。
推定Dカップ。
隣の男は、、、和んでいるわけではなさそう。
千載一遇の好機。
これを逃したら次は絶対にない。
丁寧に、丁寧に、、、
隣の男も敢えて排除しない。
話に巻き込み、差別化し、自分の価値を上げる。
「ちょっとそっちのソファーにいるから」
じゃぽにか氏が声をかけてくる。
折れたはずの刀に輝きが戻った。
彼は本物の美女キラーだ。
「じゃあ、俺たちももっと話しやすいところに行こうか」
セパレート成功。勝った。
恋愛遍歴を引き出す。
甘える練習。
手をにぎる。髪をなでる。
勝利は目前だった。
☆AM5:00
閉店。
ここからの勝負は、相手を見失わないこと。
トイレだのロッカーだので一回ばらばらになってしまうも、
じゃぽにか氏と再合流しなんとか二人を見つけ出す。
セパレートしようというジャブを打ちながら、
六本木交差点まで歩く。
大切なのは、
じゃぽにか氏の方にもセパレートする理由を与えること。
見えるようにくっついて歩く。
後ろで話題になっているのがわかる。
逆に、じゃぽにか氏の話題を拾って、
我々がセパレートする理由にする。
成功。
ちょっと寝てから帰ろう、
で、マンガ喫茶に連れ込み。
横になる。
抱き寄せる。
キス。
ノーグダ。
ブラを外す。
小さく声が漏れる。
手マン。
ノーグダ。
彼女の手がEdの股間に伸びる。
スカートを脱がす。
「だめ!」
ここでグダ発生。
でもEdは焦らない。
カラダからは完全にOKサインが出てる。
キスからやり直して、もう少し丁寧に陰部をいじる。
彼女もEdの陰茎を愛撫する。
そして、、、
寝落ち!!
目が覚めたのは終了30分前。
ヤバい。
「もう時間ないから…」
と言いかける彼女の口を唇でふさぎ、
半ば強引にスカートを脱がす。
陰部はまだ濡れている。
イケる!
コンドームを取り出し、
Edのいきり立ったチンコに…
…いきり立ってない!!
全然立ってない!
刻一刻とタイムリミットは迫る。
彼女にフニャチンを見られまいと、四つん這いにさせる。
脱ぎかけのスカートから見える美尻とくびれが劣情を掻き立てる。
指で彼女の中をほじくりながら、
左手でチンコをしごく。
彼女の尻にこすりつける。
にわかに熱を帯びるチンコ。
むりやりコンドームをつける。
しかしそのことで、また萎れてしまう。
彼女の陰部に亀頭をこすりつけ、
なんとか挿入を試みる。
なんども、
なんども、
なんども、、、、
そしてついに……
……ふにゃったまま射精!!
ふにゃったまま射精…
((( ;゜ Д ゜)))
( ;゜ Д ゜)))
Д ゜)))
))
力抜山兮気蓋世
時不利兮珍不勃
珍不勃兮可奈何
虞兮虞兮奈若何
(力は山を抜き、気は世を覆ったが)
(天は味方せず、チンコが勃たない)
(チンコが勃たないのに、何ができようか)
(恋人よ、お前をどうすればよいのだろう)
司馬遷『史記』項羽本記第七より